行事
今回のテーマ
社外取締役・社外監査役のイロハ

  44期倉橋忍会員
1 一水会研究委員会(第2回)が平成19年8月9日大阪弁護士会館2階で会員48名の参加の下開催されました。
  今回のテーマは今後ニーズの増加が予想される社外取締役・社外監査役であり、会のコンセプトは“イロハ”すなわち“わかりやすく”でした。
2 前半は、7月23日に行われたセミナーでコーディネーターをなされた岩谷敏昭弁護士に、セミナーの成果をふまえ、わかりやすく社外役員の説明をしていただきました。
  社外役員に対する弁護士のニーズが増えていること、1人の弁護士が複数の社外役員をすることには限界があること、従って若手にこの分野での活躍の可能性が残されていることをまず説明していただきました。
  その後、社外役員として何が求められるのか、社外役員はどのようなことをするのか、必要な知識や資質は何かを説明していただき、最後に気を付けることについてコメントをいただきました。
  経営者がどういう人物か、常勤監査役がどのような人物か(社外監査役は常勤監査役から情報をもらってしっかり監査することになるので)が大事であるとの説明をされ、なるほどと思いました。
  社外監査役の場合、取締役会への出席、監査役会への出席等で相当の時間が必要となること、言うべき時にきっちり言わないと責任の問題が生じうること等の問題がある反面、企業の意思決定の場を見ることができること、最先端の企業法務に関わることができること等の得難い経験ができるという話は印象的でした。
3 その後、鳥山半六弁護士、上原武彦弁護士、中本和洋弁護士及び三浦州夫弁護士に社外役員の体験談や若手弁護士に対するご意見などをお話ししていただきました。
  実際に社外役員をされていてよかった点、しんどい点などわかりやすく説明していただきました。
  やった方がいい(スキルアップになる。会社の意思決定がみれる等)という積極的な発言と、容易にならない方がいい(特に問題のある会社の場合には、見過ごした場合知らないではすまないことになる等)という発言があり、いずれも真剣に悩まれた上での意見であると思いました。
  顧問の弁護士が当該会社の社外役員になることについては、考え方がわかれており、各人が判断することになると思います。
  メールの対応が大変であること(見過ごした場合の責任が生じうる)、報酬と使っている時間のアンバランス性(圧倒的に使う時間の方が多い)など貴重な体験に基づく本音(?)の説明でした。
4 最後に、世話役の時間配分のミスで質問の時間が取れなかったこと、4名の先生方には十分喋る時間がなくご迷惑をかけたこと等、この場をお借りして謝罪させていただきます。
藤井薫研究委員長のあいさつ
講師の岩谷敏昭先生
パネリストの方々
幹事長も真剣に聞き入ってます
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