行事
平成16年度第5回一水会研究会〜オリンピック銀メダリスト山本選手に聞く

45期 密 克行

1 一水会研究会(第5回)が、平成17年2月28日、ホテルイングランデ梅田で、会員31名の参加の下、開催されました。今回はこれまでの4回とは趣を変え、昨年のアテネ五輪で大活躍された近畿大学の山本貴司選手と田中穂徳監督をお迎えし、「オリンピックと水泳」とのテーマでご講演を頂きました。
 山本選手は、3歳からイトマンSSで水泳を始め、遂に、3度目のアテネ五輪で、競泳男子200メートルバタフライで、1分54秒56で日本記録(1分55秒52)を更新し、見事に銀メダルを獲得され、昨年、元五輪女子自由形代表の千葉すずさん(旧姓)と結婚されました。
 ご講演内容をできるだけ臨場感あふれる形で表現したつもりですが、筆力に欠け、不十分な点はどうかお許し下さい。

きさくに話す山本選手

2 試合当日
 1昨年のバルセロナ世界水泳で銀を取り、練習もやるだけのことはやった。予選時から緊張はしなかった。本番は強豪フェルプスの隣り。フェルプスはスプリント力で勝負する選手、対照的に山本選手は持久力で勝負する選手。
 今回はフェルプスに付いて行こうか、それとも、いつもの泳ぎをしようか、迷う。よし、前半フェルプスに付いていき、後半持久力で勝負し追い抜こう。試合が終わり、聞いたこともないような歓声に包まれた。
 「くそー、もうちょっとやったな。」、でも、「あぁ、良かった。」

たくさんの会員が集まりました

3 リーダーとして
 山本選手はアテネ五輪で選手キャプテンを務める。ヘッドコーチの「アテネの空に日の丸を」のスローガンの下、選手の牽引役を務める。
 アテネの海は青く、真っ青な空、そこに聳え立つセンターポール3本、あそこに日の丸を揚げるんだ!!
 スポーツ心理学の授業で教わった「最高のパフォーマンスをするには、程よい緊張に、程よいリラックス」に習い、他の選手にもスマイル法を伝授。コースに出るときは、観衆の前でニコッとするだけで、筋肉がほぐれた。

山本選手と田中監督

4 山本選手
 イトマンSSで、3歳から水泳を始めた。昇級試験で上がれないとき、母から「何であかんかったんや。」と聞かれ、「さあ。」と答えると、ひどく怒られ、「何で落ちたんか、聞いてきなさい。」、「悪いところを直さんと、上がれないよ。」と言われた。母は放任主義であったが、時に適切なアドバイスをくれた。
 いつもプラス思考で、マイナスは考えない。財布を落としても、「財布で良かったなぁ。」と思うように心掛けている。
 カナダの心理学者によると、プラス思考は運をも引き込み、潜在能力を引き出すが、マイナス思考は悪い方へ転がり、全く異なる人生になるらしい。

熱心に聞き入る様子

5 北京五輪、素質について
 現在は、近畿大学で、仕事及びコーチの勉強に励んでいるが、「くそー。」という気持ちがある限り、大学のサポートを得て、北京五輪では、金メダルを目指して頑張りたい。
 一流の選手になるには、素質が20%で、努力が80%必要。水泳での素質は力を抜くのがうまいこと、水の中で、いかに力を抜いて泳げるかということ。

織田委員長のご挨拶

6 当日は、質疑も多く、終了後は、山本選手と肩を組んで、写真を撮らせてもらうなど、和気あいあいのうちに、終わりました。
 因みに、バタフライに200m以上の競技がないのは、スタミナが持たないからだそうです。

©2003 Copyright ISSUIKAI. All rights reserved.